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【2026年度版】二級建築士の合格率・難易度は?受験資格から合格発表までの流れを徹底解説

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二級建築士は、戸建て住宅をはじめとした身近な建築物の設計・工事監理を担う国家資格です。建築業界への就職や転職、キャリアアップを考えるなかで、二級建築士の取得を検討している方も多いのではないでしょうか。

本記事では、二級建築士試験の合格率や難易度、合格者の属性データ、受験申し込みから合格者発表までの流れを、直近6年間のデータを交えながら徹底解説します。

 

二級建築士になるための試験

 

二級建築士試験の受験資格は、建築に関する学歴や資格等に応じて定められています。大学、短期大学、高等専門学校、高等学校、専修学校、職業訓練校等で国土交通大臣が指定する建築に関する科目(指定科目)を修めて卒業した場合、実務経験なしで受験できるケースがあります。一方、学歴や指定科目の履修状況によっては、実務経験が必要となる場合があります。また、建築に関する学歴がない場合は、7年以上の建築実務経験が必要です。令和2年の建築士法改正により、原則として実務経験は受験資格ではなく免許登録の要件として扱われるようになりました。そのため、指定科目を修めて学校を卒業した人は、実務経験を積む前に二級建築士試験を受験できるようになっています。ただし、実務経験のみで受験する場合などは、受験時に実務経験が必要となります。

 

■ 学科の試験

 

学科の試験は、建築計画・建築法規・建築構造・建築施工の4科目、合計100問(各科目25問・25点満点、合計100点満点)で構成される五肢択一式のマークシート試験です。

試験時間は、建築計画・建築法規の2科目で3時間、建築構造・建築施工の2科目で3時間の合計6時間となります。合格するためには、各科目に設定された基準点と、総得点の基準点の両方をクリアする必要があります。

 

科目 出題数 配点 試験時間
学科Ⅰ 建築計画 25問 25点 学科Ⅰ・Ⅱで3時間
学科Ⅱ 建築法規 25問 25点 (上記に含む)
学科Ⅲ 建築構造 25問 25点 学科Ⅲ・Ⅳで3時間
学科Ⅳ 建築施工 25問 25点 (上記に含む)
合計 100問 100点満点 6時間

 

■ 設計製図の試験

 

設計製図の試験は、あらかじめ公表される課題(建築物の用途等)に基づいて出題される設計条件に対し、要求図書(平面図・立面図・断面図・面積表・計画の要点等)を制限時間内に完成させる試験です。

試験時間は5時間で、実務に近い形で「条件を読み取る力」「計画をまとめる力」「図面で表現する力」が総合的に問われます。採点はランクⅠ〜Ⅳの4段階で行われ、最上位のランクⅠのみが合格となります。

 

出典

1.出題科目、出題数等|建築技術教育普及センター(JAEIC) 引用:https://www.jaeic.or.jp/shiken/2k/question_subjects.html

2.試験について|二級建築士試験|建築技術教育普及センター(JAEIC) 引用:https://www.jaeic.or.jp/shiken/2k/about-exam.html

3.二級建築士試験の内容について|総合資格学院 引用:https://www.shikaku.co.jp/course/2k/info/shiken/

4.受験資格|二級建築士試験|建築技術教育普及センター(JAEIC) 引用:https://www.jaeic.or.jp/shiken/2k/exam-qualifi-2kmk/

 

直近6年間の二級建築士試験結果

 

■ 受験者数・合格者数・合格率について

 

年度 学科:受験者数 学科:合格率 設計製図:受験者数 設計製図:合格率 総合合格率
令和2年(2020) 18,258人 41.4% 11,253人 53.1% 26.4%
令和3年(2021) 19,596人 41.9% 11,450人 48.6% 23.6%
令和4年(2022) 18,893人 42.8% 10,797人 52.5% 25.0%
令和5年(2023) 17,805人 35.0% 9,988人 49.9% 22.3%
令和6年(2024) 17,602人 39.1% 9,947人 47.0% 21.8%
令和7年(2025) 16,383人 40.9% 10,006人 46.4% 22.6%

 

過去6年間の総合合格率はおおむね21〜26%台で推移しており、直近の令和7年度は22.6%となっています。

学科の試験の受験者数は年々減少傾向にある一方、設計製図の試験の合格率は年度によって変動が大きく、令和2年度の53.1%を直近のピークに、近年はやや落ち着いた水準で推移しています。

なお、設計製図の試験の採点ランク別構成比を見ると、令和7年度はランクⅢ(延べ面積不適合等の重大な不備)が25.0%、ランクⅣ(設計条件の逸脱等)が25.1%となり、両者の合計が50.1%に達しました。

令和6年度(ランクⅢ37.1%・ランクⅣ11.1%)と比べると内訳は変化しているものの、過去20年でランクⅢ・Ⅳの合計が5割を超えたのは令和7年度が初めてです。課題の難化・複雑化により、基本的な設計条件を満たせない答案が一定数発生していることがうかがえます。

 

■ 学科の試験科目

 

学科の試験は建築計画・建築法規・建築構造・建築施工の4科目で構成され、出題数・配点はいずれも均等に設定されています。

特定の科目に偏らず、4科目とも基準点をクリアできるようバランスよく学習を進めることが、合格への近道です。

 

科目 出題数 配点
建築計画 25問 25点
建築法規 25問 25点
建築構造 25問 25点
建築施工 25問 25点
合計 100問 100点満点

 

■ 設計製図の試験の課題について

 

年度 課題
令和2年 シェアハウスを併設した高齢者夫婦の住まい(木造2階建て)
令和3年 歯科診療所併用住宅(鉄筋コンクリート造)
令和4年 保育所(木造)
令和5年 専用住宅(木造)
令和6年 観光客向けのゲストハウス(簡易宿所)(鉄筋コンクリート造)
令和7年 シェアハウス(木造)

 

木造・鉄筋コンクリート造の課題が交互に出題される傾向があり、住宅系の課題を中心に、近年は簡易宿所やシェアハウスなど多様な用途も出題されています。過去の課題の傾向を把握し、それぞれの構造種別・用途に応じたエスキス(設計の下書き)練習を重ねることが対策の基本となります。

 

出典

1.試験結果|二級建築士試験|建築技術教育普及センター(JAEIC) 引用:https://www.jaeic.or.jp/shiken/2k/2k-data.html

2.二級建築士合格データ|建築士の塾 by archicom 引用:https://www.archicom.co.jp/2qgokaku.htm

3.設計製図の課題|二級建築士試験|建築技術教育普及センター(JAEIC) 引用:https://www.jaeic.or.jp/shiken/2k/2k-seizu.html

4.【二級建築士設計製図試験】過去に出題された設計課題を検証|最端製図 引用:https://saitanseizu.jp/2023sekkeikadai/

5.令和7年度 二級建築士 設計製図試験 合格発表|総合資格学院 引用:https://www.shikaku.co.jp/course/2k/info/seizu-eligibility/

 

二級建築士「学科の試験」合格者の内訳

 

ここでは、JAEICおよび資格スクール各社が公表している二級建築士「学科の試験」合格者データを、属性別に見ていきます。

 

■ 学歴・資格別

「学歴のみ」で受験資格を得た人が86.8%を占め、過去10年間で最も高い割合となりました。実務経験を必要とする「学歴+実務」や「実務のみ」の合格者は相対的に少なく、指定科目を修めて学校を卒業するなど、学歴によって受験資格を満たして受験するルートが主流となっていることがうかがえます。

 

■ 職務内容別

建築設計や施工管理・現場管理など、建築に直接関わる職務に従事する人が多くを占めています。日頃から建築実務に携わり、実務を通じて専門知識を身につけていることが、学科試験の合格につながっていると考えられます。

 

■ 職域別

住宅メーカー・工務店・大工や建設業、建築士事務所など、建築関連の業務に携わる人が多くを占めています。特に建築の現場や設計に関わる職域からの合格者が多く、日頃の実務で培った建築に関する知識や経験を試験に生かしていることがうかがえます。

 

■ 男女別

16,383人が受験し、6,698人が合格しました。合格率は40.9%でした。なお、JAEICの公式サイトでは、令和7年の学科試験合格者について、男女別の割合は公表されていません。

 

■ 年齢別

JAEICの公式資料では、合格者の年齢別内訳は公表されていません。そのため、年齢層ごとの割合を正確に比較することはできません。

 

■ 大学別

大学別の合格者数をまとめた全国ランキングは、JAEICの公式資料では公表されていません。そのため、特定の大学の合格者数を比較することはできません。

 

出典

1.令和7年度 二級建築士 学科試験 合格発表|総合資格学院 引用:https://www.shikaku.co.jp/course/2k/info/gakka-eligibility/

2.日本一の合格実績|総合資格学院 引用:https://www.shikaku.co.jp/about/achievements/

3.合格実績|2級建築士を目指すなら日建学院 引用:https://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/architect2q/success/index.aspx

 

二級建築士「設計製図の試験」合格者の内訳

 

続いて、二級建築士「設計製図の試験」合格者のデータを見ていきます。

 

■ 学歴・資格別

合格者4,645人を受験資格別に見ると、「学歴のみ」が85.4%と大半を占めました。「学歴+実務」は1.1%、「実務のみ」は13.1%、「建築設備士のみ」は0.4%となっています。学歴を基に受験資格を得た合格者が全体の8割以上を占めていることが分かります。

 

■ 職務内容別

「建築設計」が31.4%で最も多く、次いで「学生・研究生」が21.0%、「施工管理・現場管理」が19.2%となりました。建築設計や施工管理に携わる人に加え、学生・研究生も多く合格しています。

 

■ 職域別

「住宅メーカー・工務店・大工」が32.3%と最も多く、次いで「学生・研究生」が21.1%、「建設業」が19.7%と続きます。

実務に従事しながら受験する合格者では、住宅関連業種の割合が高いことが特徴です。 

 

■ 男女別

男性 女性
令和7年 57.3% 42.7%

 

■ 年齢別

年齢別では、24歳以下が57.1%と最も多く、25~29歳が16.2%、30代が15.1%、40代が8.4%、50歳以上が3.2%となっています。平均年齢は27.2歳でした。

 

出典

1.令和7年度 二級建築士 設計製図試験 合格発表|総合資格学院 引用:https://www.shikaku.co.jp/course/2k/info/seizu-eligibility/

2.令和7年(2025年)2級建築士試験「設計製図の試験」合格発表|STUDYing 引用:https://studying.jp/kenchikushi/about-more/result-publication-2.html

 

合格者発表までの流れ

 

ここでは、令和8年(2026年度)試験のスケジュールを例に、受験申し込みから合格者発表までの流れを紹介します。

 

■ 「学科の試験」から受験する場合

 

初めて受験する人や、学科の試験の免除期間が切れている人は、次の流れで受験します。

 

ステップ 内容 時期
①受験申し込み インターネット受付で受験申込を行う。受験手数料は18,500円(非課税)、別途事務手続手数料(306円または225円)が必要 4月1日(水)〜4月14日(火)
②受験資格の判定・受験資格者の確定 提出された学歴・実務経験等の書類をもとに、JAEICが受験資格を判定し、受験票を発行する 申込後〜試験前
③「学科の試験」を実施 建築計画・建築法規・建築構造・建築施工の4科目、計6時間の試験を実施 7月5日(日)
④「学科の試験」の合格者を発表 マイページ等で合格者の受験番号を公表 8月24日(月)予定
⑤「設計製図の試験」を実施 6月下旬頃に発表された課題に基づき、5時間の試験を実施 9月13日(日)
⑥合格者発表 マイページ等で最終合格者の受験番号を公表 12月3日(木)予定

 

日程は年度によって変動するため、受験する年度の最新情報を必ずJAEICの公式サイトで確認してください。

 

■ 「設計製図の試験」から受験する場合

 

すでに学科の試験に合格し、免除期間内(学科の試験に合格した年を含めて引き続き行われる4回の試験のうち2回、欠席時は3回)にある人は、学科の試験を受けずに設計製図の試験から挑戦できます。

 

ステップ 内容 時期
①受験申し込み 学科から受験する人と同時期にインターネット受付で申込を行う 4月1日(水)〜4月14日(火)
②「設計製図の試験」を実施 6月下旬頃に発表された課題に基づき、5時間の試験を実施 9月13日(日)
③合格者発表 マイページ等で最終合格者の受験番号を公表 12月3日(木)予定

 

学科免除者は、学科試験当日の負担がない分、設計製図対策に集中して取り組める点がメリットといえます。

 

出典

1.令和8年 二級建築士試験・木造建築士試験 日程等|建築技術教育普及センター(JAEIC) 引用:https://www.jaeic.or.jp/.assets/shikennittei-2kmk-2026.pdf

2.合格者の発表等|二級建築士試験|建築技術教育普及センター(JAEIC) 引用:https://www.jaeic.or.jp/shiken/2k/successful-applicant.html

3.建築士|二級建築士になるには|資格の学校TAC 引用:https://www.tac-school.co.jp/kouza_kenchiku/kenchiku_sk_exam2.html

 

まとめ

 

二級建築士試験は、直近6年間の総合合格率が21〜26%台で推移する国家資格です。学科の試験・設計製図の試験ともに、出題範囲や課題の傾向、そして合格者の属性データを正しく把握し、計画的に対策を進めることで、十分に合格を目指せる試験といえます。

令和2年の制度改正で受験資格のハードルが下がったこともあり、学生のうちから挑戦する人も増えています。本記事で紹介した試験結果やスケジュールを参考に、自分に合った学習計画を立てて、二級建築士合格を目指してください。

 

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