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【2026年度版(最新)】木造建築士の合格率・試験結果一覧!合格者の内訳や合格発表までの流れも徹底解説

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木造建築士は、木造住宅など比較的小規模な木造建築物の設計・工事監理を行うための国家資格です。

一級建築士・二級建築士と比べると受験者数が少なく、情報がまとまっていないと感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している試験データをもとに、木造建築士の試験結果(受験者数・合格者数・合格率)や合格者の内訳、合格発表までの流れをわかりやすく解説します。受験を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|木造建築士試験」

 

木造建築士とは

 

木造建築士は、建築士法で定められた建築士の一種です。建築士法第2条第4項では、「都道府県知事の免許を受け、木造建築士の名称を用いて、木造の建築物に関し、設計、工事監理その他の業務を行う者」と定義されています。

 

引用:「e-Gov法令検索|建築士法」

 

建築士の種類と免許の交付者

 

建築士には一級建築士・二級建築士・木造建築士の3種類があります。一級建築士は国土交通大臣、二級建築士と木造建築士は都道府県知事から免許が交付されます。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|一級・二級・木造建築士について」

 

木造建築士が設計・工事監理できる建物の範囲

 

建築士法第3条の3では、木造の建築物で延べ面積が100㎡を超えるものを新築する場合、一級建築士・二級建築士・木造建築士でなければ設計・工事監理をしてはならないと定めています。

一方で、第3条の2により、木造で延べ面積が300㎡を超えるもの、または階数が3以上の建築物は一級建築士または二級建築士でなければ扱えません。さらに第3条では、木造で高さ16m超・地階を除く階数4以上などの建築物は一級建築士の業務とされています。

つまり、木造建築士が独占的に扱えるのは、おおむね「木造・階数2以下・延べ面積300㎡以下」の建築物と言えるでしょう。一般的な木造2階建て住宅の多くがこの範囲に入ります。

 

資格 木造建築物で設計・工事監理できる主な範囲
一級建築士 制限なし
二級建築士 高さ16m以下かつ地階を除く階数3以下 など(一級建築士の業務範囲を除く)
木造建築士 階数2以下かつ延べ面積300㎡以下

 

※学校・病院など特定用途で延べ面積500㎡超の建築物は一級建築士の業務範囲です(建築士法第3条第1項第1号)。詳細は条文をご確認ください。

 

引用:「e-Gov法令検索|建築士法」

 

木造建築士になるための試験

 

木造建築士試験は、「学科の試験」と「設計製図の試験」の2段階で行われます。設計製図の試験は、学科の試験の合格者(または学科の試験の免除を受けた方)のみが受験できます。

令和8年の試験日は、学科の試験が7月26日(日)、設計製図の試験が10月11日(日)です。受験手数料は18,500円(非課税、別途事務手続手数料が必要)です。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|令和8年 二級・木造建築士試験 試験日程(PDF)」

 

学科の試験

 

学科の試験は、4科目・計100問の五肢択一式です。午前に学科I・II、午後に学科III・IVを、それぞれ3時間で解答します。

 

時間帯 科目 出題数 試験時間
午前 学科I(建築計画) 25問 3時間
午前 学科II(建築法規) 25問
午後 学科III(建築構造) 25問 3時間
午後 学科IV(建築施工) 25問

 

なお、「建築法規」の出題には告示も含まれます。学科の試験の合格基準点は、試験データ等とあわせて公表されます。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|令和8年 二級建築士試験・木造建築士試験 受験要領(PDF)」「同|試験について(時間割等)」

 

設計製図の試験

 

設計製図の試験は、あらかじめ公表される課題の建築物について設計図書を作成する試験です。試験時間は11時〜16時の5時間で、課題は例年7月上旬頃にセンターのホームページで公表されます。

令和8年の課題は「専用住宅(木造)」です。1階平面図兼配置図、2階平面図、床伏図・小屋伏図、軸組図、主要構造部材表(木拾い書)が必須で、さらに柱杖図か矩計図のいずれかを試験時に選択して作図します。

伏図や軸組図、木拾い書が求められる点は、構造の理解が問われる木造建築士試験ならではの特徴と言えるでしょう。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|木造建築士試験 設計製図の課題」

 

受験資格

 

受験資格は建築士法第15条に基づき、学歴と実務経験の組み合わせで定められています。大学・短期大学・高等専門学校・高等学校・専修学校などで国土交通大臣の指定科目を修めて卒業した方は、実務経験0年から受験できます。建築設備士も実務経験0年で受験可能です。

建築に関する学歴がない方は、7年以上の実務経験が必要です。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|二級・木造建築士試験の受験資格」

 

直近5年間の木造建築士試験結果

 

木造建築士試験の総合合格率は、直近5年間で33.0%〜44.5%と、おおむね4割前後で推移しています。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|木造建築士試験 試験結果」

 

受験者数・合格者数・合格率について

 

総合

 

年度 実受験者数 合格者数 合格率
令和7年(2025年) 471人 181人 38.4%
令和6年(2024年) 607人 242人 39.9%
令和5年(2023年) 758人 337人 44.5%
令和4年(2022年) 719人 255人 35.5%
令和3年(2021年) 731人 241人 33.0%

 

学科の試験

 

年度 実受験者数 合格者数 合格率
令和7年 443人 231人 52.1%
令和6年 560人 321人 57.3%
令和5年 704人 459人 65.2%
令和4年 688人 431人 62.6%
令和3年 706人 352人 49.9%

 

設計製図の試験

 

年度 実受験者数 合格者数 合格率
令和7年 245人 181人 73.9%
令和6年 342人 242人 70.8%
令和5年 479人 337人 70.4%
令和4年 432人 255人 59.0%
令和3年 356人 241人 67.7%

 

受験者数は令和5年の758人をピークに減少しており、令和7年は471人でした。一方、設計製図の試験の合格率は直近3年間で70%を超えています。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|木造建築士試験 試験結果」

 

二級建築士試験との比較

 

参考として、令和7年の二級建築士試験の総合合格率は22.6%(実受験者数20,597人・合格者数4,645人)でした。木造建築士試験(38.4%)は受験者数が二級建築士の数十分の一と少なく、合格率は高めの傾向です。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|二級建築士試験 試験結果」

 

設計製図の試験の課題について

 

年度 課題
令和8年 専用住宅(木造)
令和7年 専用住宅(木造)
令和6年 専用住宅(木造)
令和5年 専用住宅(木造)
令和4年 専用住宅(木造2階建て)
令和3年 専用住宅(木造2階建て)

 

近年の課題はすべて「専用住宅」です。毎年同じ用途が出題されているため、過去問題で作図手順と構造の考え方を身につけることが合格への近道と言えるでしょう。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|木造建築士試験 試験結果」「同|設計製図の課題」

 

木造建築士「学科の試験」合格者の内訳(令和8年)

 

令和8年の学科の試験合格者は全国で237人です。その内訳を見ていきましょう。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|木造建築士試験 試験結果(試験合格者の主な属性)」

 

受験資格別

 

受験資格 割合
学歴のみ 95.8%
実務のみ 4.2%

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|木造建築士試験 試験結果」

 

職域別

 

職域 割合
学生(大学院生含む)・研究生 86.5%
住宅メーカー・工務店・大工 4.2%
建築士事務所 3.0%
建設業 2.1%
その他 2.1%
官公庁等 1.3%
不動産業 0.4%
研究・教育機関 0.4%

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|木造建築士試験 試験結果」

 

職務内容別

 

職務内容 割合
学生・研究生 86.5%
建築設計 5.1%
技能労務(大工等) 2.1%
施工管理・現場管理 1.7%
その他 1.3%

 

※公表資料の主な項目のみ掲載しています。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|木造建築士試験 試験結果」

 

男女別・年齢別

 

男女別では男性63.3%・女性36.7%でした。年齢別では24歳以下が85.7%を占め、平均年齢は23.8歳です(25〜29歳1.7%、30歳代3.4%、40歳代2.5%、50歳以上6.8%)。

合格者の大半が学生であることから、木造建築士は在学中に受験できる資格として活用されていることがわかります。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|木造建築士試験 試験結果」

 

木造建築士「設計製図の試験」合格者の内訳(令和7年)

 

令和7年の設計製図の試験合格者(=最終合格者)は全国で181人です。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|木造建築士試験 試験結果(試験合格者の主な属性)」

 

受験資格別・職域別

 

受験資格別では、学歴のみが97.2%、実務のみが2.8%でした。

 

職域 割合
学生(大学院生含む)・研究生 92.3%
住宅メーカー・工務店・大工 2.8%
その他 1.7%
建築士事務所 1.1%
建設業 1.1%
不動産業 0.6%
官公庁等 0.6%

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|木造建築士試験 試験結果」

 

職務内容別

 

職務内容 割合
学生・研究生 91.7%
建築設計 2.2%
施工管理・現場管理 1.7%
営業 1.7%
その他 1.7%
構造設計 0.6%
工事監理 0.6%

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|木造建築士試験 試験結果」

 

男女別・年齢別

 

男女別では男性60.8%・女性39.2%で、女性の割合は約4割です。年齢別では24歳以下が91.2%、平均年齢は22.3歳でした(25〜29歳1.7%、30歳代1.1%、40歳代2.8%、50歳以上3.3%)。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|木造建築士試験 試験結果」

 

合格者発表までの流れ(令和8年の場合)

 

ここでは、令和8年の日程をもとに、受験申込から免許取得までの流れを紹介します。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|令和8年 試験日程(PDF)」

 

「学科の試験」から受験する場合

 

①受験申込(4月1日〜4月14日)

 

受験申込はインターネットで行います。令和8年の受付期間は4月1日(水)午前10時〜4月14日(火)午後4時で、受験手数料は18,500円です。初めて申し込む方は、受験資格を証明する書類などを準備しておきましょう。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|木造建築士試験」

 

②学科の試験(7月26日)

 

学科I〜IVの4科目・100問を、午前・午後の各3時間で解答します。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|試験について(時間割等)」

 

③学科の試験の合格発表(8月24日)

 

学科の試験の合格者は、続けて設計製図の試験を受験できます。設計製図の課題は7月8日頃に公表されるため、学科の試験の前から対策を始めておくのがおすすめです。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|令和8年 試験日程(PDF)」

 

④設計製図の試験(10月11日)

 

11時〜16時の5時間で、公表課題に沿った設計図書を作成します。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|令和8年 受験要領(PDF)」

 

⑤最終合格発表(12月3日予定)

 

設計製図の試験の合格者が、木造建築士試験の最終合格者となります。設計製図の試験の合格基準は、合格者の発表日に公表されます。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|令和8年 試験日程(PDF)」

 

⑥免許登録

 

試験に合格し、都道府県知事が管理する名簿に登録されると、都道府県知事から木造建築士の免許証が交付されます。登録手続きの窓口は、建築技術教育普及センターの案内で各都道府県建築士会が紹介されています。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|一級・二級・木造建築士について」

 

「設計製図の試験」から受験する場合(学科の試験の免除)

 

令和2年以降に学科の試験に合格した方は、引き続いて行われる4回の試験のうち2回(学科合格年の設計製図の試験を欠席した場合は3回)について、学科の試験の免除を受けられます。合格した年も含めると、5回の試験のうち最大3回まで設計製図の試験を受験できる仕組みです。

令和8年は、令和4年以降に学科の試験に合格し、合格年から令和7年までの設計製図の受験回数が2回以内の方が対象です。免除は本人の申請によるため、申込時に忘れず手続きしましょう。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|令和8年 受験要領(PDF)」「同|一級・二級・木造建築士について」

 

まとめ

 

木造建築士は、木造・階数2以下・延べ面積300㎡以下の建築物の設計・工事監理を行える国家資格です。

直近5年間の総合合格率は33.0%〜44.5%で、二級建築士(令和7年:22.6%)と比べると高めの傾向にあります。また、合格者の約9割が学生で、平均年齢は20代前半です。

設計製図の課題は毎年「専用住宅(木造)」が出題されているため、過去問題を活用した対策が有効でしょう。最新の日程や試験情報は、必ず建築技術教育普及センターの公式サイトで確認してください。

 

引用:「公益財団法人 建築技術教育普及センター|木造建築士試験 試験結果」「e-Gov法令検索|建築士法」

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