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2026.10.14
【2026年度版(最新)】福祉住環境コーディネーターの合格率・試験日程一覧!資格の活かし方も徹底解説
高齢化が進む日本では、高齢者や障がいのある方が「住み慣れた家で安全に暮らし続ける」ための住環境整備が重要になっています。その担い手として注目されているのが、「福祉住環境コーディネーター」です。
本記事では、福祉住環境コーディネーターの資格を取得する概要から、2026年度の試験日程、直近の合格率、合格発表までの流れ、資格の活かし方までを徹底解説します。
福祉住環境コーディネーターとは
高齢者・障がい者の「住まい」を提案するアドバイザー
福祉住環境コーディネーターは、東京商工会議所の公式サイトで「高齢者や障がい者に対して住みやすい住環境を提案するアドバイザー」と定義されています。
医療・福祉・建築について体系的で幅広い知識を身につけ、ケアマネジャーや建築士などの各種専門職と連携をとりながら、クライアントに適切な住宅改修プランを提示するほか、福祉用具や諸施策の情報についてもアドバイスを行う役割を担います。
この資格が求められる背景には、日本の急速な高齢化があります。内閣府の「令和7年版高齢社会白書」によると、令和6年(2024年)10月1日現在の総人口は1億2,380万人、そのうち65歳以上人口は3,624万人で、高齢化率は29.3%に達しています。さらに令和52年(2070年)には高齢化率が38.7%となり、国民の2.6人に1人が65歳以上になると推計されています。
引用:「内閣府 令和7年版高齢社会白書」
「福祉住環境コーディネーター検定試験トップページ(東京商工会議所検定サイト)」
1級・2級・3級の位置づけ
検定試験には1級・2級・3級の3つの級があります。
3級は福祉と住環境の関連分野の基礎的な知識についての理解度を確認する級で、一般企業に勤める方や学生など幅広い層が対象とされています。
2級は3級の知識に加えて実務に活かすための幅広く確実な知識と、具体的な解決策を提案できる能力が求められ、医療・福祉・建築などの専門職の受験が推奨されています。
1級は、全国のテストセンターで所定の日時に一斉に実施される「CBT統一試験」として行われます。前半が多肢選択式、後半が記述式の構成で、単なる知識の確認にとどまらず、記述によって課題解決力を問われる点が2級・3級との大きな違いです。なお、1級は「2級試験の合否実績に関わらず、どなたでも受験可能」とされており、2級合格は受験要件ではありません。
引用:「受験案内・お申込み(東京商工会議所検定サイト)」
「福祉住環境コーディネーター検定試験トップページ(東京商工会議所検定サイト)」
介護保険の住宅改修「理由書」を作成できる
2級以上の合格者に与えられる実務上の大きなメリットが、介護保険制度を使った住宅改修の際に必要となる「住宅改修が必要な理由書」を作成できることです。
東京商工会議所の公式ページでは、「福祉住環境コーディネーター検定試験2級以上の合格者は、介護保険制度を使った住宅改修の『理由書』を作成できる」ことが具体的なメリットとして挙げられています。
理由書の作成者について、厚生労働省の通知(平成12年3月8日 老企第42号「居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の支給について」)では、基本的には居宅サービス計画等を作成する介護支援専門員および地域包括支援センターの担当職員のほか、市町村の福祉用具・住宅改修支援事業等として住宅改修の相談・助言等を行っている福祉、保健・医療または建築の専門家も含まれるとされています。実際の自治体運用では、たとえば千葉市の介護保険住宅改修の案内で、理由書の作成者を「ケアマネジャー等(福祉住環境コーディネーター2級以上の者等を含む。)」と明記されています。
引用:「介護保険住宅改修について(千葉市)」
「福祉住環境コーディネーター検定試験トップページ(東京商工会議所検定サイト)」
福祉住環境コーディネーターになるための試験
試験方式(IBT・CBT)
福祉住環境コーディネーター検定試験は、2級・3級については「IBT方式」と「CBT方式」の2つから選択できます。IBT方式は自宅や会社などのインターネットに接続されたパソコンで受験する方式、CBT方式は全国のテストセンターに設置されたパソコンで受験する方式です。一方、1級はCBT統一試験のみで実施されます。
IBT方式で受験する場合には、Windows11またはMacOSの最新版を搭載したパソコン、Google ChromeまたはMicrosoft Edgeの最新版、カメラ、マイク、スピーカーなどの機材が必要で、タブレットやスマートフォンでの受験はできません。ネットワークは上り下りともに5Mbps以上(目安10Mbps以上)の回線が継続的に利用できる環境が求められ、公園やレストランなどの公共スペース、車中などでの受験は認められていません。
引用:「受験案内・お申込み IBT方式 2・3級(東京商工会議所検定サイト)」
「受験案内・お申込み 試験要項(試験要項東京商工会議所検定サイト)」
2026年度の試験日程
2026年度の試験は、第56回と第57回の年2回実施されます。第56回は申込期間が2026年6月5日(金)10:00~6月16日(火)18:00、試験期間が7月9日(木)~7月30日(木)で、すでに実施済みです。
これから受験を目指す方が対象となる第57回の日程は次のとおりです。2級・3級(IBT/CBT方式)は、申込期間が2026年10月9日(金)10:00~10月20日(火)18:00、試験期間が2026年11月12日(木)~12月3日(木)です。1級(CBT統一試験)は、申込期間が2026年11月4日(水)10:00~11月11日(水)18:00、試験日が2026年12月13日(日)となっています。
※本記事は2026年9月に執筆されております。
| 回 | 級 | 申込期間 | 試験期間・試験日 |
| 第56回 | 2・3級 | 2026年6月5日(金)10:00~6月16日(火)18:00 | 2026年7月9日(木)~7月30日(木) |
| 第57回 | 2・3級 | 2026年10月9日(金)10:00~10月20日(火)18:00 | 2026年11月12日(木)~12月3日(木) |
| 第57回 | 1級 | 2026年11月4日(水)10:00~11月11日(水)18:00 | 2026年12月13日(日) |
引用:「受験案内・お申込み お申込み(東京商工会議所検定サイト)」
受験料
受験料(税込)は級と受験方式によって異なります。2級はIBT方式が7,700円、CBT方式が9,900円、3級はIBT方式が5,500円、CBT方式が7,700円です。1級は12,100円です。
| 級 | IBT方式 | CBT方式 |
| 1級 | ― | 12,100円 |
| 2級 | 7,700円 | 9,900円 |
| 3級 | 5,500円 | 7,700円 |
引用:「受験案内・お申込み お申込み(東京商工会議所検定サイト)」
試験時間・出題形式・合格基準
2級・3級は多肢選択式で、試験時間は90分です。1級は前半が多肢選択式90分、後半が記述式90分の構成となっています。合格基準は全級共通で、100点満点中70点以上の得点で合格となります。
引用:「受験案内・お申込み お申込み(東京商工会議所検定サイト)」
受験資格
受験資格について、東京商工会議所は「学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません」としています。3級を飛ばして2級から受験することも、2級と3級を併願することも可能です。前述のとおり、1級も2級の合否実績にかかわらず受験できます。
引用:「受験案内・お申込み 試験要項(東京商工会議所検定サイト)」
直近の福祉住環境コーディネーター試験結果
2025年度の受験者数・合格者数・合格率
東京商工会議所が公表している2025年度の試験データ(全国分)は以下のとおりです。第1シーズン(第54回)では2級が申込者数6,491人・実受験者数6,025人・合格者数1,464人で合格率24.3%、3級が申込者数2,127人・実受験者数1,937人・合格者数879人で合格率45.4%でした。
第2シーズン(第55回)では、1級が申込者数231人・実受験者数183人・合格者数36人で合格率19.7%、2級が申込者数8,093人・実受験者数7,355人・合格者数1,614人で合格率21.9%、3級が申込者数2,952人・実受験者数2,695人・合格者数1,040人で合格率38.6%でした。
| 回 | 級 | 申込者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
| 第54回 | 2級 | 6,491 | 6,025 | 1,464 | 24.3% |
| 第54回 | 3級 | 2,127 | 1,937 | 879 | 45.4% |
| 第55回 | 1級 | 231 | 183 | 36 | 19.7% |
| 第55回 | 2級 | 8,093 | 7,355 | 1,614 | 21.9% |
| 第55回 | 3級 | 2,952 | 2,695 | 1,040 | 38.6% |
| 2025年度合計 | 1級 | 231 | 183 | 36 | 19.7% |
| 2025年度合計 | 2級 | 14,584 | 13,380 | 3,078 | 23.0% |
| 2025年度合計 | 3級 | 5,079 | 4,632 | 1,919 | 41.4% |
2025年度の年間合計では、1級が合格率19.7%、2級が23.0%、3級が41.4%となっています。
引用:「福祉住環境コーディネーター検定試験®とは データ(東京商工会議所検定サイト)」
2026年度 第56回の試験結果
2026年度第1シーズンにあたる第56回(2026年7月実施)の結果も公表されています。2級は申込者数6,993人・実受験者数6,455人・合格者数1,551人で合格率24.0%、3級は申込者数1,862人・実受験者数1,717人・合格者数906人で合格率52.8%でした。
| 回 | 級 | 申込者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
| 第56回 | 2級 | 6,993 | 6,455 | 1,551 | 24.0% |
| 第56回 | 3級 | 1,862 | 1,717 | 906 | 52.8% |
引用:「福祉住環境コーディネーター検定試験®とは データ(東京商工会議所検定サイト)」
級別に見た合格率の傾向
2級の合格率は、第54回24.3%、第55回21.9%、第56回24.0%と、直近3回はいずれも20%台前半で安定しています。一方で3級は、第54回45.4%、第55回38.6%、第56回52.8%と回によって振れ幅が大きくなってます。
引用:「福祉住環境コーディネーター検定試験®とは データ(東京商工会議所検定サイト)」
合格発表までの流れ
申込から受験まで
申込は東京商工会議所検定サイトから所定の申込期間内にインターネットで行います。2級・3級はIBT方式かCBT方式を選択し、IBT方式の場合は試験期間内の希望日時に自宅等で受験、CBT方式の場合は試験期間内の希望日時にテストセンターで受験します。1級は所定の試験日に全国のテストセンターで一斉に実施されます。
引用:「受験案内・お申込み お申込み(東京商工会議所検定サイト)」
試験結果の確認(2・3級は即時、1級は後日)
IBT・CBT試験は即時採点のため、2級・3級については試験終了後すぐに成績を確認できます。IBT方式の場合は「試験終了後、試験結果画面に移動すると受験した試験の結果が表示されます」と案内されています。一方、1級については「1級試験の結果は即時開示されません。合否・試験結果については後日メールにてご案内の予定」とされており、結果は後日の通知となります。
引用:「受験案内・お申込み お申込み(東京商工会議所検定サイト)」
デジタル合格証の発行
東京商工会議所の検定試験では、2022年度以降、合格基準点に到達した受験者に対してデジタル合格証を発行しています。紙の合格証の郵送を待つ必要がなく、合格後すぐに履歴書や職場への報告などに活用しやすい仕組みです。
福祉住環境コーディネーターの資格が活きる分野
東京商工会議所の公式サイトでは、資格の活用シーンとして「介護現場での利用者満足度向上」「住宅営業における顧客からの信頼構築」「個人の新築・リフォームへの活用」の3つが紹介されています。介護職であれば利用者の身体状況に合わせた住環境の提案、住宅・リフォーム営業であればバリアフリー設計の提案、そして自身や家族のための家づくりにも知識を活かせます。
実際の受験者層を見ると、2級は医療・福祉関係の従事者や建築・住宅関係者が中心で、3級はより幅広い業種から受験されています。合格者は訪問介護やリハビリ計画の作成、リフォーム・バリアフリー設計、福祉用具の導入サポート、金融・保険業での融資業務など、多様な職種で知識を活用しています。
引用:「福祉住環境コーディネーター検定試験トップページ(東京商工会議所検定サイト)」
まとめ
福祉住環境コーディネーターは、医療・福祉・建築の知識を横断的に身につけ、高齢者や障がい者の住環境を提案する専門資格です。2級以上に合格すると介護保険の住宅改修に必要な「理由書」を作成できるため、介護職や住宅関連職にとって実務に直結する資格といえます。
2026年度第57回の試験は、2級・3級が11月12日(木)~12月3日(木)、1級が12月13日(日)に実施され、申込期間はそれぞれ10月9日(金)~10月20日(火)、11月4日(水)~11月11日(水)です。直近の合格率は2級が20%台前半、3級が40~50%台、1級が約20%となっており、特に2級は以前より難化しているため、公式テキストを軸にした計画的な学習で合格を目指しましょう。
引用:「受験案内・お申込み お申込み 東京商工会議所検定サイト」

