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2024.10.09
建築設計がきついと言われる5つの理由と対処法
「建築設計の仕事はきついって聞くけど、このまま転職して大丈夫?」と不安を抱いている方もいるでしょう。
そこで今回は、建築設計がきついと言われる5つの理由を解説いたします。
きついと感じた時の対処法も併せて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
建築設計がきついと言われる5つの理由
早速、建築設計がきついと言われる理由を5つ解説いたします。
- 資格取得の難易度が高い
- 残業が多く激務である
- 常に勉強し続けなければいけない
- プレッシャーや責任が大きい
- コミュニケーション能力が必要
建築設計の仕事がきつい理由を把握し、転職する際の参考にしてください。
①資格取得の難易度が高い
きついと言われる1つ目の理由は、「資格取得の難易度が高い」です。
一流の建築士になるには、建築士資格が必須となります。
建築士資格には、一級建築士、二級建築士、木造建築士の3種類がありますが、いずれも難易度が高い資格です。
一級建築士の合格率は約10%、二級建築士は約25%、木造建築士は約35%となっています。
これらの資格試験は、誰でも受けられるわけではなく、学歴要件など受験資格を満たさなければ受験できません。
それぞれの資格の受験条件は、以下の通りです。
【一級建築士】
入学年が2009年度(平成21年度)以降:指定科目を修めて卒業した者 入学年が2008年度(平成20年度)以前:建築または土木の課程を修めて卒業した者
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【二級建築士】
入学年が2009年度(平成21年度)以降:指定科目を修めて卒業した者 入学年が2008年度(平成20年度)以前:建築または土木の課程を修めて卒業した者
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【木造建築士】
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それぞれ、上記のいずれかの条件を満たさなければ受験できないため、受験を検討している方は把握しておきましょう。
②残業が多く激務である
きついと言われる2つ目の理由は、「残業が多く激務である」です。
全ての企業が当てはまるわけではありませんが、納期に追われ残業が増えてしまうこともあります。
建築士は、建造物を設計するのはもちろん、クライアントや関係者との連絡調整や書類申請など、様々な業務をしなければなりません。
また、一つのプロジェクトを終えるまで長い年月がかかります。その間にはスケジュールの調整上、激務になってしまうタイミングもあります。
③常に勉強し続けなければいけない
きついと言われる3つ目の理由は、「常に勉強し続けなければいけない」です。
建築に関する法律や制度は、日々変化し続けています。
そのため、建築設計の仕事に従事する場合は、常に新しい知識を頭に入れておかなければいけません。
仕事をこなしながら、空き時間で勉強する必要があるため、「建築設計の仕事はきつい」というイメージを持たれやすいのです。
④プレッシャーや責任が大きい
きついと言われる4つ目の理由は、「プレッシャーや責任が大きい」です。
建築設計の仕事は、もちろんやりがいもありますが、プレッシャーや責任を感じることも多いでしょう。
設計士になると、建築物の品質やコストを管理するために、綿密なスケジュールを立てなければいけません。
ただし、そのスケジュールが円滑に進む保証はないのです。
万が一、ミスやトラブルが発生した場合、それを改善する必要があり、大きなプレッシャーや責任がのしかかるでしょう。
設計士として働き続けるためには、プレッシャーや責任に耐えられるメンタルの強さも重要です。
⑤コミュニケーション能力が必要
きついと言われる5つ目の理由は、「コミュニケーション能力が必要」です。
建築設計は、自分一人で遂行できるものではありません。
クライアントや関係者と、適宜コミュニケーションを取りながら仕事を進めていくのが重要です。
そのため、コミュニケーション能力が高くないと、計画がスムーズに進まずに「きつい」と感じてしまうでしょう。
建築士のメリットは?
ここからは、建築士のメリットをお伝えします。
- 地図に残る仕事ができる
- 年収が高い
- 社会的信用が高い
- 昇給や昇格につながる
- 就職や転職で有利
建築設計は、きついだけではなく様々なメリットがあります。
一つずつ見ていきましょう。
地図に残る仕事ができる
地図に残る仕事ができるのは、大きなメリットの一つです。
建築士は、建物や構造物の設計や監理を担当し、その成果物は長期間にわたり存在します。
新しい建物やランドマークを生み出すことで、地域の景観や文化に貢献できる点も魅力と言えるでしょう。
年収が高い
一般的に、建築士の年収は高い傾向にあります。
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、国内の平均年収は約460万円でした。
一方、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(2019年)」によると、一級建築士の平均年収は703万円となっています。
特に、一級建築士は資格手当を貰えることが多く、従業員数1,000人以上の大手企業では、平均年収900万円というデータもあります。
一級建築士の資格を取得するのは難しいですが、一度取得してしまえば、安定した収入を得られるでしょう。
社会的信用が高い
建築士資格は、社会的にも認知度が高い資格です。
建築の知識や技術がある証明になり、同業者はもちろんクライアントからの信頼も得やすくなります。
同じような経験を積んでいても、資格の有無は信用に大きく関わるのです。
昇給や昇格につながる
建築士資格を持っていると、昇給や昇格につながる可能性が高いです。
特に、ハウスメーカーや工務店など建築関係の企業で、建築士資格は高く評価されるでしょう。
また、企業により資格手当を出してくれる場合もあります。
就職や転職で有利
建築士資格を持っていると、就職や転職で有利になります。
一級建築士や二級建築士の資格と実務経験があれば、就職・転職先は数多く見つかるでしょう。
建築士資格は、建築業界はもちろん、不動産業界・官公庁など異業種での転職でも役立ちます。
建築設計がきついと感じた時の対処法
最後に、建築設計がきついと感じた時の対処法をお伝えします。
- キャリアプランを見直す
- 適性に合った部署へ異動する
- ホワイト企業に転職する
- 同業種の中で転職する
以上の対処法を覚えておくと、きついと感じた時に役立ちます。
キャリアプランを見直す
まずは、キャリアプランを見直しましょう。
「何年後に一級建築士資格を取得したいのか」
「実務経験は何年積みたいのか」
「建築士として何を目指したいのか」
「独立したいのか」
など、今一度、自分の目標を明確にしましょう。
現状と照らし合わせた際に、現在のキャリアプランと大きな差があった場合は、そのキャリアプランを見直すべきです。
将来について改めて考え、最適な選択をしてください。
適性に合った部署へ異動する
思い切って、適正に合った部署へ異動することも大切です。
建築士の業務は、主に設計と工事監理の2つに分かれます。
設計業務は、建物の平面図や立面図、断面図作成や構造設備などの設計をします。
一方、工事監理は工事の進捗状況や点検を実施し、何か問題があれば適切な指示を出す業務です。
配属される部署により、どちらの業務をメインに行うかは異なります。
現在の部署のメイン業務が自分に合っていないと感じる場合は、我慢せずに、上司へ異動願を提出するのも一つの方法です。
ホワイト企業に転職する
きついと感じたら、早めにホワイト企業に転職しましょう。
職場によっては、働き方改革を推進している企業も存在します。
現在勤務している職場が、残業や休日出勤が多い場合は、思い切って転職するのも良いでしょう。
ただし、2024年4月から「残業の罰則付き上限規制」が始まったため、今後の建築業界は働きやすくなると言われています。
【残業の罰則付き上限規制】
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同業種の中で転職する
建築設計がきついと感じたら、同業種の中で転職することも視野に入れましょう。
建築士が活躍できる職種例は、以下の通りです。
- 現場監督(施工管理)
- CADオペレーター
- 構造計算設計事務所
一つずつ見ていきましょう。
現場監督(施工管理)
現場監督は、建設プロジェクトの工事現場での管理責任者です。
施工管理技士資格を持つことが望ましいですが、未経験者も実務経験を積むことで資格を取得できます。
CADオペレーター
CADオペレーターは、CAD(Computer-Aided Design)を操作して設計図面を作成する専門家です。
建築や土木設計において、設計技術者の指示のもと、図面や完成予想図をCADを用いて作成します。
構造計算設計事務所
構造計算設計事務所は、建物の構造計算や設計を専門にしている企業や部門です。
建物の耐震性や構造の安全性を評価し、設計図面を作成します。
まとめ
この記事では、建築設計がきついと言われる5つの理由を紹介させていただきました。
建築設計職は大変と言われている分、やりがい、成長できる業界だと思います。
ぜひ、キャリアアップの参考にしていただければと思います。

