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2025.12.27
建築学生必見!成功を掴むための学び方と必須スキル10選
建築学生として充実した学生生活を送り、将来のキャリアに活かせるスキルを身につけるためには、どのような学び方が効果的なのでしょうか。
本記事では、建築家として成功するために学生時代に実践すべき10の学び方と必須スキルを詳しく解説します。

1.読書する
建築家を目指すうえで、読書は最も重要な学習方法の一つです。
建築における読書の意義は、単なる知識の習得ではありません。
アイディア力、思考力、分析力、プレゼンテーション力など、建築設計に必要なあらゆるスキルを読書を通じて獲得することができます。
読書習慣がない方は、まず個人目標を設定することから始めましょう。
忙しくて読書の時間が取れていない方は、月に3冊程度から始めて見てください。
初めの10〜20冊は、建築書に限定する必要はありません。
小説やビジネス書、自己啓発書など、興味のある分野から選んでください。
建築以外の本であっても、思考力や表現力を養う訓練になります。
少し余裕が出てきたら、自然と読む量も増えていきます。
このペースを積み重ねていくと、1年で多くの本に触れることができ、在学中に数百冊分の知識や考え方に出会うことも決して不可能ではありません。
また、建築書を選ぶ際は、建築雑誌も積極的に活用しましょう。
GA JAPAN、新建築、住宅特集などの建築雑誌には、最新の建築作品や建築家の思想が凝縮されています。
特にGA JAPANは、写真の質が高く、設計者の思想まで深く学べる貴重な情報源です。
2.講演会へ参加する
第一線で活躍する建築家の講演会に参加することは、建築学生にとって貴重な学びの機会です。
本や雑誌では得られない生の声を聞くことで、建築への理解が深まり、モチベーションも大きく向上します。
講演後の質疑応答の時間には、勇気を出して質問してみましょう。
直接建築家と対話する経験は、鮮明に記憶に残り、自分の建築観を形成する貴重な体験となります。
建築という仕事の奥深さや、プロフェッショナルとしての姿勢を肌で感じることで、自分が目指すべき方向性が明確になるでしょう。
3.建築見学する
実際の建築物を訪れて体験することで、誌面では伝わらない多くのことを学べます。
建築見学では、スケール感、プロポーション、素材の質感、構造の緊張感、光や風といった環境要素を五感で感じ取ることができるのです。
天井の高さがもたらす圧迫感や開放感、素材が醸し出す雰囲気、光の入り方による空間の表情の変化など、実際に足を運ばなければ分からない要素が沢山あります。
遠方の建築物であっても、時間を見つけて建築旅行を計画し、ぜひ実物を体験してください。
写真では素晴らしく見えた建築が実際にはそれほどでもなかったり、逆に写真では伝わらなかった素晴らしさを発見したりすることもあります。
また、建築見学は友人と一緒に行き、意見交換するとより学びが深まります。
まずは個々に見学し、しばらくしてから合流して感想を共有すると良いでしょう。
他者の視点から新たな発見があったり、自分が見落としていた部分を教えてもらえたりします。
「なぜ好きだと感じたのか」「どこがかっこいいと思ったのか」など一歩踏み込んで言語化することで、建築の理解が深まります。
4.卒業設計展やコンペ上位者の共通点を分析する
レベルの高い作品を研究することは、自身の設計力を向上させる効果的な方法です。
優秀な作品の数々を観察し、その共通点を探ることで、評価される設計の要素が見えてきます。
現在は、ほとんどのコンペ作品や卒業設計作品の情報がインターネットや書籍で入手できます。
「建築 コンペ」「建築 卒業設計」などのキーワードで検索すれば、豊富な情報が得られます。
収集した作品は、コンセプト(社会的テーマ、地域性、用途、特殊な空間など)、アイディア(独創性や問題解決の手法)、具体的な設計内容(平面計画、断面構成、構造や素材の選択)、表現方法(図面の描き方、模型の作り方、プレゼンテーションの工夫)といった観点から分析しましょう。
優秀な作品は、これらの観点のいずれかまたは複数において目を引く特徴があります。
また、作品そのものだけでなく、審査員による審査評も必ず目を通しましょう。
審査評には「なぜその案が評価されたか」が明確に書かれており、評価基準を理解するうえで非常に参考になります。
5.コンペに参加する
コンペへの参加は、学生のうちに挑戦すべき貴重な経験です。
在学中に複数回は参加することをおすすめします。
コンペに参加する最大のメリットは、表現力を磨ける点です。
限られた紙面やプレゼンテーション時間の中で、自分のアイディアを最大限に伝える訓練になります。
また、与えられたテーマについて深く考える良い機会にもなります。
普段の設計課題とは異なる切り口や制約条件の中で設計することで、新たな視点や発想法を獲得できます。
6.海外留学や海外旅行をする
海外での経験は、建築学生にとって視野を大きく広げる貴重な機会となります。
学生時代は、社会人になってからよりも比較的時間の調整がしやすく、短期留学や海外の建築を巡る旅などにも挑戦しやすい時期です。
もし機会があれば、在学中に一度、海外に触れてみるのも一つの選択肢でしょう。
海外には日本では見られない建築や都市空間が数多く存在します。
異なる気候、文化、歴史の中で発展してきた建築を実際に体験することで、建築に対する理解が深まり、自分の中の世界観が広がります。
海外旅行では建築見学だけでなく、その土地の文化や人々の暮らしに触れることも大きな学びです。
どのような環境で人々が生活し、建築がその生活をどう支えているかを観察することで、建築と社会の関わりについての洞察が深まります。
もし海外に強い関心がある場合は、留学も視野に入れましょう。
数ヶ月から1年程度の留学経験は、語学力の向上だけでなく、異なる教育システムや設計手法に触れる絶好の機会です。
海外の建築学校では、日本とは異なる視点やアプローチで建築を学ぶことができます。
多様な価値観に触れることで、自分の建築観がより豊かになるでしょう。
7.設計事務所でアルバイトする
実際の設計事務所でアルバイトをすると、将来の姿を具体的にイメージできます。
学生のうちにプロの現場を体験しておくことで、就職後のギャップを小さくできるのです。
設計事務所でのアルバイトは、事務所のウェブサイトにある問い合わせフォームから連絡するか、友人や先輩の紹介で見つけることができます。
最初は勇気がいるかもしれませんが、多くの事務所は学生のアルバイトを歓迎しています。
自分の学んでいることや興味のある分野を明確に伝えれば、受け入れてもらえる可能性が高まります。
また、一つの事務所で専門性を深めることも良いですが、それぞれの事務所には独自の設計スタイルや働き方があります。
そのため複数の事務所を経験することもおすすめです。
8.人脈を広げる
建築学生として人脈を広げることは、対人スキルを身につけるだけでなく、将来のキャリアにも大きく影響します。
同じ建築学科の先輩、後輩、他大学の学生との交流を積極的に持ちましょう。
建築を語り合ったり、互いの作品について意見を交換したり、努力する姿に刺激を受けたりすることで、モチベーションが高まります。
また、建築関係者だけでなく、他分野の人々との交流も大切です。
エンジニア、デザイナー、アーティスト、起業家など、様々なバックグラウンドを持つ人々と交流することで、建築を多角的に捉える視点が養われます。
9.建築系ソフトのスキルをつける
建築系ソフトウェアのスキルは、在学中も社会人になってからも必須です。
苦手意識を持たない程度には使いこなせるようになっておきましょう。
作図系(AutoCAD、Vectorworks、Archicad、Revit)、3Dモデリング系(Rhinoceros、SketchUp)、レンダリング系(V-Ray、Lumion)、プレゼン系(Adobe Illustrator、Adobe Photoshop、Adobe InDesign)の各カテゴリーから、それぞれ最低一つは使えるようになることをおすすめします。
全てを完璧に使いこなす必要はありませんが、各カテゴリーの基本操作ができるようになっておくと、設計課題や将来の実務で大いに役立ちます。
10.時間管理を徹底する
時間管理能力は、建築学生として成長するための最も基本的かつ重要なスキルです。
時間管理ができないと、目標達成が難しくなる傾向があります。
不規則な生活リズムは、集中力や判断力を低下させます。
毎日同じ時間に起き、同じ時間に寝る規則正しい生活を心がけましょう。
十分な睡眠を確保することで、日中の作業効率が格段に上がります。
7〜8時間の睡眠を取ることを前提に、課題のスケジュールを組み立てることが大切です。
全ての課題やレポートの締切をカレンダーに記入し、リマインダーを設定するなど、自分に合った管理方法を見つけましょう。
デジタルツールを活用するのも効果的です。
まとめ
建築学生として成長するためには、読書、講演会参加、建築見学、コンペ分析、実践的な挑戦、海外経験、実務体験、人脈構築、ソフトスキル習得、そして時間管理という10の要素をバランスよく実践することが重要です。
これらは単独ではなく相互に関連しており、総合的に取り組むことで真の建築力が身につきます。
学生時代は挑戦のリスクが少なく、自由に使える時間が豊富です。
この貴重な期間を最大限に活用し、将来につながる学びを積み重ねていきましょう。

