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2025.12.27

建築業界の最適なキャリアプランとは|職種別に徹底解説

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建築業界でキャリアを築いていくためには、職種ごとに最適なキャリアプランを理解することが大切です。

本記事では、施工管理技士や設計職、営業職など、主要な職種別のキャリアパスと、業界内でステップアップしていく方法について詳しく解説します。

 

職種別のキャリアプラン

 

建築業界には多様な職種が存在し、それぞれに適したキャリアの進め方があります。

自身の強みや目指す方向性に合わせて、最適なキャリアプランを選択しましょう。

 

施工管理技士

 

施工管理技士は、建設現場における安全管理、工程管理、品質管理、原価管理といった重要な役割を担います。

キャリアのスタートとしては、まず2級施工管理技士の資格取得を目指すことが一般的です。

二級を取得することで主任技術者として現場を担当できるようになり、その後の実務経験を積みながら1級施工管理技士へとステップアップしていきます。

1級施工管理技士を取得すれば、大規模な工事現場で監理技術者として活躍できるようになります。

30代で1級を取得し、40代では複数の現場を巡回する管理職としてマネジメント能力を発揮する、というキャリアパスも考えられます

さらに経験を積めば、工事部長やプロジェクトマネージャーといった経営に近いポジションも視野に入ってきます。

建設業界では高齢化が進み、若手の施工管理技士が不足しているため、資格取得と実務経験を積むことで、長期的に安定したキャリアを築くことができるでしょう。

 

設計職

 

設計職は意匠設計、構造設計、設備設計の3つに分かれます。

キャリアの基盤として、まずは二級建築士の資格取得から始めましょう。

特に大学で指定科目を履修していない場合でも、二級建築士なら実務経験を経て受験が可能です。

その後、一級建築士の取得を目指すのが一般的なキャリアルートです。

一級建築士を取得すれば、大規模な建築物の設計に携わることができ、設計事務所やゼネコン、ハウスメーカーなど幅広い就職先で活躍できます。

さらに専門性を高めるために、構造設計一級建築士や設備設計一級建築士といった上位資格の取得も視野に入れると良いでしょう。

経験を積んだ後は、設計事務所の所長やプロジェクトリーダーとして、複数の案件を統括する立場になることも可能です。

また、独自の設計思想やデザインコンセプトを確立し、独立開業して自身の設計事務所を持つという選択肢もあります。

 

営業職

 

建築業界の営業職は、住宅メーカー、ゼネコン、設備会社など、企業の規模や業態によって仕事内容が大きく異なります。

営業職のキャリアは、顧客との信頼関係構築力や提案力によって大きく左右されるのです。

入社初期は先輩社員に同行しながら営業スキルを学び、徐々に自分の顧客を持つようになります。

実績を重ねることで営業リーダーやマネージャーへと昇進し、チームを率いる立場になります。

さらに上級職としては営業部長や支店長といった経営に関わるポジションも目指せます。

建築士や施工管理技士などの技術系資格を持っていると、技術的な説明や提案ができるため、営業職としての強みになるでしょう。

また、宅地建物取引士の資格があれば、不動産取引にも対応でき、顧客へのサービスの幅が広がります。

 

積算・見積担当者

 

積算・見積担当者は、工事に必要な材料や人件費を算出し、適正な見積もりを作成する専門職です。

キャリアの初期段階では、先輩社員の下で基本的な積算業務を学び、徐々に単独で案件を担当するようになります。

経験を積むことで、より大規模で複雑なプロジェクトの積算を任されるようになり、積算部門のリーダーや管理職へとステップアップしていきます。

積算の専門知識は、企業のコスト管理において極めて重要な役割を果たします。

そのため、経験豊富な積算担当者は企業内で高く評価され、プロジェクト全体の予算管理を担うポジションに就くことも可能です。

 

建築業界のキャリアプラン

 

職種ごとのキャリアアップに加えて、建築業界では転職や独立によって新たなステージを目指すことも一般的です。

ここでは、具体的なキャリアの選択肢について解説します。

 

独立して自分の事務所を持つ

 

建築士として十分な経験と実績を積んだ後、独立開業して自分の設計事務所を立ち上げる選択肢があります。

独立すれば、自分の理想とする建築デザインを追求でき、クライアントと直接やり取りしながら仕事を進められます。

一級建築士を取得して独立する人も多いですが、二級建築士や木造建築士でも可能です。

ただし、扱える建築物の規模に制限があるため、幅広い案件に対応するには一級建築士を取得しておくべきでしょう。

また、独立開業には十分な資金と実績が必要です。

まずは企業で経験を積み、専門性を高めながら人脈を広げ、将来の独立に向けた準備を進めることが重要です。

 

規模の大きい設計事務所に転職する

 

小規模な設計事務所や地域密着型の工務店から、より規模の大きい設計事務所に転職することで、大型プロジェクトに携わる機会が増えます。

大規模な設計事務所では、商業施設や公共建築など、社会的影響力の大きな建築物の設計に関われます。

大手設計事務所では、専門分野ごとにチームが編成されており、意匠、構造、設備といった各分野のスペシャリストと協働しながら仕事を進めます。

このような環境で働くことで、高度な設計技術やプロジェクトマネジメントのスキルを習得できます。

転職の際には、一級建築士をはじめとする専門資格の保有や、これまでの設計実績を示すポートフォリオが重要な評価基準となります。

 

大手ゼネコンへ転職する

 

ゼネコンは建設業界で高収入が期待できる就職先の一つです。

スーパーゼネコンと呼ばれる大手企業では平均年収が1000万円以上、中堅ゼネコンでも800万円台など高水準の求人も多いです。

ゼネコンでは大規模建築を扱うため、設計業務は意匠設計、構造設計、設備設計と専門分野に分かれています。

転職の際には、建築士資格に加えて、構造設計一級建築士や設備設計一級建築士といった専門資格があると有利です。

また、1級施工管理技士の資格は、大規模現場に配置が義務付けられている監理技術者になれるため、ゼネコンへの転職において大きなアドバンテージとなります。

 

大手ハウスメーカーへ転職する

 

大手ハウスメーカーは住宅建築に特化しており、安定した収入と充実したキャリアパスが魅力です。

ハウスメーカー大手企業の平均年収は約900万円で、30代後半で管理職に就き、40代で年収1000万円を目指すことも可能です。

ハウスメーカーでの仕事は、規格商品を使った建売住宅の設計から始まり、経験を積む中で注文住宅を手掛けるようになります。

さらに、部下を持って複数の案件を同時進行でマネジメントする役職に就くこともあります。

転職時には建築士資格が求められることが多く、施工管理技士などの現場で活かせる資格があるとさらに有利になります。

 

出典:日本経済新聞「大和ハウス工業

出典:日本経済新聞「オープンハウスグループ

出典:日本経済新聞「住友林業

 

工務店や不動産会社へ転職する

 

住宅に特化した仕事をしたい場合は工務店、より大規模な開発事業に携わりたい場合は不動産会社への転職が選択肢となります。

工務店は全国展開している大規模なものから地域密着型の小規模なものまで幅広く、自分の働き方に合った職場を見つけやすいのが特徴です。

不動産会社では、都市の再開発や大型商業施設の開発など、これまでとは異なるスケールの大きい仕事に挑戦できます。

また、会社によってはコンサルティングや賃貸管理といった新しい業務に携われる可能性もあります。

いずれの場合も、建築士や施工管理技士、宅地建物取引士といった資格が転職において有利に働きます。

 

新たな資格を取得しキャリアプランを広げる

 

建築業界でさらなるキャリアアップを目指すなら、新たな資格の取得が効果的です。

専門性を高めることで、より幅広い業務に対応でき、転職や昇進の可能性も広がります。

 

英語関係の資格

 

建設会社やプラントエンジニアリング企業の多くは海外でもプロジェクトを展開しており、英語力は大きな強みになります。

国内でも、外国人労働者とのコミュニケーションのために英語を学ぶ技術者が増えています。

TOEICやTOEFLといった英語資格を取得すれば、海外プロジェクトへの参加機会が増えるだけでなく、グローバルに活躍できる人材として評価されます。

今後ますます国際化が進む建設業界において、英語力は将来のキャリアを大きく広げる要素となるでしょう。

 

土木施工管理技士

 

建築施工管理技士の資格を持っている方が、さらに土木施工管理技士を取得することで、建築と土木の両分野に対応できるようになります。

これにより、より多様なプロジェクトに携わることができ、キャリアの選択肢が大きく広がります。

特に、インフラ整備や都市開発といった大規模プロジェクトでは、建築と土木の両方の知識が必要とされる場面が多くあります。

両資格を持つことで、プロジェクト全体を俯瞰して管理できる貴重な人材として重宝されるでしょう。

 

宅地建物取引士

 

宅地建物取引士の資格は、不動産取引に関する専門知識を証明するものです。

建築業界では、特に営業職や不動産開発部門で働く際に有用な資格となります。

建築士や施工管理技士と組み合わせることで、土地探しから建物の設計・施工まで、クライアントにワンストップでサービスを提供できるようになります。

独立開業を目指す場合にも、不動産取引の知識があることは大きなアドバンテージです。

また、ハウスメーカーや工務店、不動産会社への転職を考える際にも、宅地建物取引士の資格は高く評価されます。

 

まとめ

 

建築業界でのキャリアプランは職種によって多様ですが、資格取得と実務経験の積み重ねが成功の鍵となります。

施工管理技士や設計職として専門性を高め、大手企業への転職や独立開業を視野に入れることで、より充実したキャリアを築けます。

また、英語力や関連資格の取得によって、さらなる可能性を広げることができるでしょう。

自身の目標に合わせた最適なキャリアプランを描き、着実にステップアップしていきましょう。

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