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2025.02.11
転職面接の正しい自己紹介の仕方を徹底解説!

転職面接における自己紹介は、とても重要です。
間違った自己紹介をしてしまうと、面接官へマイナスな印象を与えてしまうかもしれません。
しかし、「どんな自己紹介をすればいいのか分からない」という方もいるはずです。
そこで、本記事では転職面接の正しい自己紹介の仕方を徹底解説します。
これから転職面接を控えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
面接官が自己紹介を求める理由
面接官が自己紹介を求める理由は、以下の通りです。
・アイスブレイクのため
・コミュニケーション能力を確かめるため
・応募者の人柄を把握するため
それでは1つずつ見ていきましょう。
アイスブレイクのため
面接官はアイスブレイクのために、自己紹介を求めることがあります。
応募者の緊張をほぐす目的があるため、面接の最初に自己紹介を求めることが多いです。
また、面接官は自己紹介を挟み、応募者の取り繕っている姿ではなく、本来の姿を知りたいとも考えています。
コミュニケーション能力を確かめるため
面接官は、自己紹介によってコミュニケーション能力を確かめている場合もあります。
面接官の質問に対して適切な返答ができているか、話すスピードは最適か、分かりやすい言葉を使って話すことができているか、などを評価しているのです。
応募者の人柄を把握するため
応募者の人柄を把握するために、自己紹介を求めることもあります。
面接官は、応募者が「自社の求める人物像にどれくらい近いのか」を自己紹介で確かめているのです。
自己紹介をする時間は、1〜2分間程度で大変短いです。
しかし、面接官は自己紹介から応募者の人柄を評価しているため、要点を押さえた正しい自己紹介をする必要があります。
転職面接の自己紹介で伝える内容
ここからは、転職面接の自己紹介で伝えるべき内容を解説します。
転職面接では、要点を押さえた自己紹介をするようにしましょう。
名前
まずは、名前を「転職太郎と申します」とはっきり伝えます。
一言目のため緊張するかもしれませんが、面接官の目を見て、はっきりと聞こえやすい大きさの声で伝えましょう。
現職の仕事内容・立場
次に、現職の仕事内容や立場について話します。
例えば、「株式会社〇〇で5年間にわたり建築設計に携わり、意匠設計や図面作成、プロジェクトの進行管理を担当しました。その後、◯◯社で2年間、建築計画の立案や設計監理、法規チェックなどを行い、建築プロジェクトの実現に貢献しました。」のように、具体的な社名と年数、担当業務について端的に伝えましょう。
現職での実績や身につけたスキル
次に、現職での実績や身につけたスキルを話します。
企業が求める人物像や業務経験を参考にして、アピールポイントを絞って伝えましょう。
具体的な数字を使って伝えるのが、おすすめです。
簡潔な志望理由
最後に、なぜその企業に応募しようと思ったのか、志望理由を簡潔に伝えてください。
この際に、現職で身につけたスキルに触れ、「現職で培った◯◯能力を御社でも活かしたいと思っています。」のように説明すると説得力が生まれます。
また、最後に「本日は、よろしくお願いいたします。」と一言添えると、応募者の印象が良くなります。
転職面接で自己紹介する際のポイント
続いて、転職面接で自己紹介する際のポイントを解説します。
・1~2分程度で終わらせる
・面接官が求めていることを端的に話す
・第一印象を良くする
それでは1つずつ見ていきましょう。
1~2分程度で終わらせる
自己紹介は、1〜2分程度で終わらせましょう。
自己紹介が長すぎると面接官の集中力が途切れ、重要なポイントが伝わりにくくなります。
そのため、事前に話す内容を整理し、練習して時間を計っておくことが大切です。
【自己紹介の例】
私は◯◯大学の△△学部を卒業後、◯◯会社で3年間、建築設計に携わってまいりました。
特に新規プロジェクトの企画提案を担当し、意匠設計やコンセプト立案を通じてクライアントの要望を形にするなど、成果を上げてきました。 貴社では、これまでの経験を活かしながら、さらなるスキルアップを目指したいと考えております。 |
面接官が求めていることを端的に話す
面接官が求めていることを端的に話すことも重要です。
企業が募集している人材要件をよく理解し、自分の経験や強みをそれに合わせて伝えましょう。
【自己紹介の例】
御社の『顧客第一』という理念に強く共感しております。
前職では、お客様の課題解決に向けて、社内外の関係者と積極的に連携し、チームとして成果を上げてまいりました。 この経験を活かし、御社でも貢献させていただきたいと考えております。 |
第一印象を良くする
転職面接では、第一印象を良くするように努めましょう。
明るく前向きな態度で、はっきりとした声で話すことが基本です。
姿勢を正し、適度な視線の合わせ方、自然な表情で話すことを心がけましょう。
また、業界用語や専門用語は必要最小限に抑え、誰にでも分かりやすい言葉を選ぶことも大切です。
【自己紹介の例】
これまでの経験を通じて、新しい環境での適応力と、周囲と協力して目標を達成する力を身につけてまいりました。
御社でも、これらの強みを活かしながら、さらなる成長を目指したいと考えております。 |
転職面接の自己紹介の質問と回答例
ここからは、転職面接の自己紹介の質問と回答例を紹介します。
質問例①「簡単に自己紹介してください。」
転職太郎と申します。
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。 ◯◯会社で3年間、建築設計に携わってまいりました。 特に新規プロジェクトの企画提案を担当し、意匠設計やコンセプト立案を通じてクライアントの要望を形にするなど、成果を上げてきました。 この経験が御社でも活かせると思い、応募いたしました。 本日は、よろしくお願いいたします。 |
質問例②「◯◯さんについて教えてください。」
転職太郎と申します。
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。 私は現在、新卒から勤めている建築設計事務所で、主にプロジェクトマネージャーとして業務に携わっております。 業務では5人程度のチームを率いながら、住宅や商業施設の設計・監理を担当し、プロジェクトの進行管理やクライアント対応に従事しています。 現職で培ったリーダーシップを御社の設計業務でも活かしていきたいと考えております。 |
質問例③「職歴やPRを交えて自己紹介してください。」
転職太郎と申します。
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。 私は現在、建築設計事務所でプロジェクトリーダーとして働いています。 入社後3年間は主に住宅や商業施設の意匠設計に携わり、その後はチームリーダーとして10名程度の設計チームのマネジメントも担当してきました。 特に、昨年手がけた大型複合施設の設計プロジェクトでは、チーム全体の業務効率を向上させることで、スケジュールより1カ月早く設計を完了し、品質を維持しながらプロジェクトを成功に導きました。 また、社内の若手育成にも力を入れ、設計スキル向上のための勉強会の立ち上げにも携わってまいりました。 現職での経験を御社でも活かしていきたいと考えております。本日は、よろしくお願いいたします。 |
質問例④「弊社を志望した理由を交えて自己紹介してください。」
転職太郎と申します。
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。 私は現在、〇〇設計事務所で、住宅設計を担当しています。 御社では商業施設や公共建築の設計を手がけており、より多くの人々の暮らしに直接関わる仕事ができると考えております。 現職で培った提案力を活かし、御社の設計業務に貢献したいと考えております。 |
転職面接の自己紹介でやりがちな失敗
最後に、転職面接の自己紹介でやりがちな失敗を解説します。
・ダラダラと長く話す
・丸暗記した内容をそのまま話す
・自己紹介以外の内容を話す
転職面接で失敗しないよう、この章をしっかりと確認しましょう。
ダラダラと長く話す
転職面接で、ダラダラと長く話すのは控えてください。
伝えるべき要点をまとめ、1〜2分以内で自己紹介するようにしましょう。
丸暗記した内容をそのまま話す
丸暗記した内容をそのまま話すのも、NGです。
面接は、口頭試問ではなく、応募者と面接官のコミュニケーションの場です。
そのため、その場の空気を読みながら、臨機応変に自己紹介で話す内容を変更しましょう。
自己紹介以外の内容を話す
自己紹介では、志望理由や自己PRにも少し触れますが、詳細に話しすぎるのは控えてください。
志望理由や自己PRに関しては、自己紹介をしたあとに聞かれます。
そのため、自己紹介の時点では、志望理由や自己PRの概要に触れる程度に留めておきましょう。
まとめ
本記事では、転職面接の正しい自己紹介の仕方を徹底解説しました。
面接官が自己紹介を求める理由は、以下の通りです。
・アイスブレイクのため
・コミュニケーション能力を確かめるため ・応募者の人柄を把握するため |
転職面接の自己紹介で伝えるべき内容は、「名前」「現職の仕事内容・立場」「現職での実績や身につけたスキル」「簡潔な志望理由」です。
また、転職面接で自己紹介する際のポイントは以下の通りです。
・1~2分程度で終わらせる
・面接官が求めていることを端的に話す ・第一印象を良くする |
「ダラダラと長く話す」「丸暗記した内容をそのまま話す」「自己紹介以外の内容を話す」と、面接官にマイナスな印象を与えてしまうため注意しましょう。
これから転職面接をする方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。