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2025.02.01
【無料あり】建築設計で使えるアプリを使用用途別に紹介!

建築設計で使えるアプリは、数多く存在しています。
しかし、「どんなアプリを使えばいいか分からない」という方もいるでしょう。
そこで本記事では、建築設計で使えるアプリを使用用途別に紹介します。
どのアプリも仕事を効率化できるものになっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
建築設計業務をアプリで効率化
建築業界は、他の業界と比べてIT化が遅れていました。
しかし、近年では業務を効率化できるアプリが多数開発されています。
例えば、建築現場全体をまとめる管理系アプリを使えば、業務に必要な工程表の共有や写真共有をリアルタイムで行えます。
他にも、建築現場でよく使用する水平器・水準器の機能を搭載した計測系アプリを使えば、スマホは器具代わりとなり、簡単に計測できます。
また、今までパソコンで行っていた製図も、アプリを使ってスマホやタブレットで隙間時間に行えるようになるのです。
建築設計で使えるアプリは大きく3種類
建築設計で使えるアプリは、「管理系アプリ」「計測系アプリ」「製図系アプリ」の大きく3つあります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
製図系アプリ
製図系アプリは、建築図面の作成や編集を可能にするモバイルCADソフトウェアです。
現場での図面確認はもちろん、寸法の変更や注釈の追加、簡単な設計変更にも対応できます。
タッチ操作による直感的な操作性と、従来のCADソフトの基本機能を備えており、現場でのスピーディーな図面修正や情報共有を実現します。
また、クラウド連携により、オフィスのCADデータとの同期も可能です。
管理系アプリ
管理系アプリは、建設現場での日々の業務を効率化します。
工程管理や作業員の勤怠管理、安全チェックリスト、写真記録、各種書類作成など、現場監督が必要とする機能を全て管理可能です。
また、クラウドベースで情報共有が可能なため、現場と事務所間のコミュニケーションがスムーズになるでしょう。
管理系アプリは、計測系アプリや製図系アプリと比較して、値段が高い傾向があります。
そのため、管理系アプリは現場の規模に合わせて利用するのがおすすめです。
計測系アプリ
計測系アプリは、スマートフォンやタブレットに搭載されたセンサーを利用して、建築現場での様々な計測作業をデジタル化するツールです。
水平器や勾配計、距離計測、面積計算などの機能を備えており、従来の測定機器に比べて手軽に使用できます。
測定結果をデジタルデータとして保存・共有できるため、正確な記録管理が可能になり、作業効率の向上につながります。
建築現場の管理に使えるアプリ
ここからは、建築現場の管理に使えるアプリを紹介します。
・KANNA
・現場ポケット
・ダンドリワーク
1つずつ見ていきましょう。
KANNA
機能・できること | ・現場管理
・写真や図面管理 ・工程表作成 ・日報作成 ・チャット |
料金 | 初期費用:0円
月額:0円〜 |
対応端末 | ・iPhone
・iPad ・android ・PC |
運営会社 | 株式会社アルダグラム |
「KANNA」は、建設現場における写真管理と工程管理を効率化するアプリです。
最大の特徴は、撮影した写真に位置情報や方角情報が自動的に付与され、図面上で撮影位置を正確に記録できる点です。
工程表作成機能では、複数の職種の作業スケジュールを同時に管理でき、進捗状況をリアルタイムで関係者と共有できます。
また、施工写真を工程表と関連付けて整理できるため、後からの確認や報告書作成が容易になります。
クラウドベースのシステムにより、現場とオフィス間でのデータ共有がスムーズで、施工管理業務の効率化に大きく貢献するでしょう。
特に、写真の整理・分類機能は直感的で使いやすく、必要な写真を素早く検索できる点が実務で重宝されています。
現場ポケット
機能・できること | ・現場管理
・写真管理 ・チャット ・掲示板 ・日報や報告書作成 |
料金 | 初期費用:0円
年間契約:11,880円 月額契約:13,200円 |
対応端末 | ・iPhone
・iPad ・android |
運営会社 | 株式会社アステックペイント |
「現場ポケット」は、建設現場の施工管理業務を包括的にサポートするアプリです。
日報作成、写真管理、作業員の入退場管理など、現場監督が日常的に行う業務をデジタル化し、一元管理を可能にします。
特筆すべき機能として、作業員の労務管理や安全チェックリストのデジタル化があり、法令遵守の観点からも有用です。
また、内蔵されているチャット機能により、現場スタッフ、協力会社、本社との円滑なコミュニケーションが実現できます。
写真や資料の共有機能も充実しており、現場でのトラブルや疑問点にも素早く対応できるでしょう。
ダンドリワーク
機能・できること | ・現場管理
・写真管理 ・チャット ・報告書作成 |
料金 | 初期費用:200,000円〜
月額:19,800円〜 ※利用するアカウント数により料金が変動する。 |
対応端末 | ・iPhone
・iPad ・android ・PC |
運営会社 | 株式会社ダンドリワーク |
「ダンドリワーク」は、建設現場の工程管理に特化したアプリです。
作業の進捗状況や人員配置を視覚的に把握できる独自のインターフェースを採用しており、複雑な工程表も直感的に理解できます。
天候情報との連携機能により、気象条件を考慮した工程調整が可能で、天候に左右される屋外作業の計画立案をサポートしてくれます。
施工写真の管理機能も備えており、撮影した写真を工程表と紐付けて管理可能です。
また、作業の遅延や問題が発生した際のアラート機能も搭載しているため、早期の問題発見と対応ができるでしょう。
建築現場の計測に使えるアプリ
続いて、建築現場の計測に使えるアプリを紹介します。
・水平器&水準器
・MagicPlan
・スケール定規
1つずつ見ていきましょう。
水平器&水準器
機能・できること | ・水平器&水準器
・キャリブレーション機能 ・ホールド機能 ・デザイン変更 |
料金 | 無料 |
対応端末 | ・iPhone
・iPad ・android |
運営会社 | 個人制作アプリ(Tatsuki) |
「水平器&水準器」は、スマートフォンのセンサーを利用して高精度な水平・垂直測定を実現するアプリです。
従来の水準器と同等以上の精度を実現し、振動検知機能により測定精度を向上させる工夫が施されています。
測定結果はデジタルデータとして記録・保存が可能で、測定値の履歴管理や共有もスムーズです。
角度測定モードでは、任意の角度設定も可能で、傾斜面の施工にも対応できます。
また、キャリブレーション機能を搭載しており、定期的な校正により精度を維持できる点も実務での信頼性を高めています。
MagicPlan
機能・できること | ・面積測定
・距離測定 ・家具や設備のレイアウト |
料金 | 無料
※アプリ内課金あり |
対応端末 | ・iPhone
・iPad ・android |
運営会社 | Tasmanic Editions |
「MagicPlan」は、スマートフォンやタブレットのカメラを使用して室内の寸法を測定し、その場でフロアプランを作成できる革新的なアプリです。
部屋の角を撮影するだけで自動的に寸法を計測し、平面図を生成する機能は、従来の手作業による測量作業を大幅に効率化します。
作成した平面図は3D表示にも対応しており、空間のイメージを立体的に把握可能です。
また、家具や設備のレイアウトシミュレーション機能も備えており、リフォームや内装設計の提案ツールとしても活用できます。
スケール定規
機能・できること | 図面の測定 |
料金 | 無料 |
対応端末 | ・iPhone
・iPad |
運営会社 | mitsunori oishi |
「スケール定規」は、カメラを使って物体の寸法を手軽に測定できるアプリです。
写真上で直接寸法を計測できる機能を備え、測定結果をデジタルデータとして保存・管理できます。
複数の単位系(メートル法、ヤード・ポンド法など)での表示に対応しており、国際的なプロジェクトでも活用可能です。
設計・製図に使えるアプリ
最後に、設計・製図に使えるアプリを紹介します。
・AutoCAD
・CAD Pockets
・Morpholio Trace
1つずつ見ていきましょう。
AutoCAD
機能・できること | ・図面作成
・図面編集 ・図面表示 |
料金 | 0円〜 |
対応端末 | ・iPhone
・iPad ・android |
運営会社 | Autodesk株式会社 |
「AutoCAD」は、業界標準のCADソフトウェアのモバイル版として開発された高機能な設計アプリです。
2D図面の表示、編集、作成に対応し、デスクトップ版と同等の基本機能を携帯端末で利用できます。
また、クラウドストレージとの連携により、デスクトップ版で作成した図面データの閲覧・編集が可能です。
レイヤー管理やディメンション(寸法)ツールも充実しており、プロフェッショナルな製図作業にも対応できます。
CAD Pockets
機能・できること | ・図面作成
・図面編集 ・図面表示 |
料金 | 0円〜 |
対応端末 | ・iPhone
・iPad ・android |
運営会社 | ZWSOFT |
「CAD Pockets」は、建設現場での図面確認や簡単な編集に特化したモバイルCADアプリです。
タッチ操作に最適化された直感的なインターフェースが特徴で、図面の表示速度が速く、大容量の図面データでもストレスなく操作できます。
また、クラウド連携により、複数のデバイス間でのデータ同期も可能です。
Morpholio Trace
機能・できること | ・図面設計、作成
・図面編集 ・図面表示 |
料金 | 無料
※アプリ内課金あり |
対応端末 | ・iPhone
・iPad |
運営会社 | Morpholio LLC |
「Morpholio Trace」は、建築家やデザイナー向けに開発された創造的なスケッチアプリです。
写真や図面の上にトレース機能を使って設計アイデアを素早く展開できる点が特徴となっています。
豊富なペンツールとレイヤー機能を備え、手書きのスケッチから精密な図面作成まで幅広い表現が可能です。
また、スケール設定機能により、正確な縮尺での作図にも対応しています。
プレゼンテーション機能も充実しており、クライアントへの提案資料作成にも活用可能です。
まとめ
本記事では、建築設計で使えるアプリを使用用途別に紹介しました。
管理系アプリ、計測系アプリ、製図系アプリのおすすめは以下の通りです。
・管理系アプリ:「KANNA」「現場ポケット」「ダンドリワーク」
・計測系アプリ:「水平器&水準器」「MagicPlan」「スケール定規」
・製図系アプリ:「AutoCAD」「CAD Pockets」「Morpholio Trace」
無料で使えるアプリもあるため、積極的に使っていきましょう。