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2025.01.13
【例文あり】面接で転職理由を聞かれた際の正しい答え方!

転職面接で「転職理由」はよく聞かれる質問の1つです。
シンプルな質問ではありますが、転職理由の答え方次第で、あなたの印象を良くも悪くもします。
そこで本記事では、面接で転職理由を聞かれた際の正しい答え方を解説します。
例文も紹介しますので、これから転職面接をする予定の方はぜひ参考にしてください。
なぜ転職理由を聞かれるのか?
面接官が転職理由を聞く理由は、「応募者が自社に適した人材かどうか」「応募者が長く勤めてくれるか」を判断するためです。
もし、転職理由を聞かれた際に「前職では残業時間が多く、それが嫌だったので辞めました」と答えると、面接官は「自社で働いたとしても、すぐに辞めそう」と思ってしまいます。
転職理由を答える際は、「自分が応募した会社に適していること」と「長く働きたいと思っていること」を面接官にアピールしましょう。
転職理由を答える際の7つのポイント
転職理由を答える際のポイントを7つ解説します。
1.嘘をつかない
2.言わない内容を決めておく
3.「転職理由→志望動機」の一貫性を持たせる
4.前職の不満だけで終わらせない
5.締めはポジティブな言い方にする
6.ネガティブな内容はポジティブへ言い換える
7.模範解答を丸暗記してそのまま答えない
転職面接を受ける予定の方は、しっかりとこの章の内容を把握しておきましょう。
①嘘をつかない
転職理由を答える際には、嘘はつかないでください。
面接官は豊富な経験と洞察力を持っているため、虚偽の情報をすぐに見破る可能性があります。
自分の経歴や経験を誠実に振り返り、本当の理由や感情を丁寧に言語化することが重要です。
②言わない内容を決めておく
嘘をつかないことは重要ですが、転職した理由をイチから全て話す必要はありません。
転職理由は、応募企業への転職により解決できる内容に留めておきましょう。
例えば、「上司や同僚とソリが合わなかった」という人間関係に関する転職理由は、NG回答の代表例です。
セクハラ、パワハラなど、誰もが納得できる内容以外の場合は、人間関係を転職理由にするのは避けましょう。
③「転職理由→志望動機」の一貫性を持たせる
転職理由と志望動機の一貫性を持たせることも、重要なポイントです。
転職理由は単なる前職からの逃避ではなく、新しい職場での挑戦や成長への強い意欲と結びついていなければなりません。
自分のキャリアプランとどのように合致するのか、新しい職場でどのような価値を提供できるのかを明確に説明することで、面接官に前向きな印象を与えられます。
④前職の不満だけで終わらせない
転職理由は、前職の不満だけで終わらせないでください。
前職での経験から何を学び、どのようにスキルアップしたのか、その経験をどのように次のキャリアに活かしたいのかを具体的に語ることで、面接官に自己成長への意欲を示せます。
⑤締めはポジティブな言い方にする
転職理由の締めは、ポジティブな言い方にしましょう。
ネガティブな内容はポジティブに言い換えることで、面接官に前向きで意欲的な印象を与えられます。
例えば、「厳しい環境だった」と言うより、「厳しい環境で多くのことを学んだ」など、同じ経験を成長の機会として捉え直すことが重要です。
⑥ネガティブな内容はポジティブへ言い換える
転職理由のネガティブな内容は、ポジティブな言い方に変換してください。
具体例は、以下の通りです。
【ネガティブからポジティブな表現への言い換え】
ネガティブな表現 | ポジティブな表現 |
上司・同僚とソリが合わない | 周囲と協調しながらプロジェクトを成功させたい |
仕事が忙しすぎる | スキルアップできる環境で働きたい |
仕事が自分に合わない | 活躍の幅を広げたい |
このように、転職理由はできるだけポジティブな表現に言い換えましょう。
⑦模範解答を丸暗記してそのまま答えない
模範解答を丸暗記して答えるのはNGです。
なぜなら、面接官はすぐに「本質を話していない」と気付くからです。
面接は対話であり、その場の雰囲気や面接官の反応に応じて柔軟に対応することが求められます。
自分の言葉で誠実に、かつ熱意を込めて語ることが最も説得力のある転職理由の説明となるでしょう。
転職理由のOK例文
ここからは、転職理由のOK例文を紹介します。
・勤務時間が長い場合
・給与が低い場合
・職種を変えたい場合
それぞれのパターンにおけるOK例文を見ていきましょう。
勤務時間が長い場合
前職では、職員のほとんどが夜12時まで勤務している状態でした。
仕事と私生活のバランスを保つことが難しい状況だったため、アウトソーシングを提案したり、増員の要望を出したりしましたが、会社には受け入れられませんでした。
私は、単に時間を費やすだけでなく、生産性の高い働き方や効率的な業務遂行に興味を持っています。
御社の働き方改革や生産性を重視する企業文化に共感し、より効率的かつ創造的に能力を発揮できる環境で成長したいと考えています。
給与が低い場合
現在の給与は手取り18万円です。私よりも5年先に入社した職員へ給与に関して相談すると、そこまで大幅な昇格が見込めない状況でした。
今後、私が家族を持ったり、両親への仕送りをしたりという点を考えると、現在の会社で働き続けるのは難しいと思い転職を決意しました。
単に給与の高さだけを追求しているわけではなく、自分の能力を正当に評価し、さらに成長できる機会を得たいと考えています。
職種を変えたい場合
現在、営業職として勤務していますが、お客様からの直接的なニーズを反映できない現在の仕事に限界を感じています。
上司に商品企画部への異動願を出したり、商品改善プロジェクトの立ち上げを提案したりしましたが、人材やコストの観点から実現することはありませんでした。
商品企画に関して未経験ではありますが、顧客ニーズのくみ取りには自信があります。
今後は、御社の商品企画部で、顧客本位の商品づくりに尽力したいと考えております。
転職理由のNG例文
ここからは、転職理由のNG例文を紹介します。
面接官にネガティブな印象を与えてしまうため、「人間関係に関する転職理由」や「曖昧な転職理由」は話さないようにしましょう。
人間関係が原因の場合
私はなぜか上司からよく叱られます。
大したミスもしていないのに、しょっちゅう私を怒鳴ったり、呼び出したりするんです。
もうこんな生活はしたくないと思い、転職を決意しました。
転職理由が曖昧な場合
私はフェスに行くのが趣味です。
祝日や大型連休の時には、絶対にフェスに行くようにしているのですが、今の職場は休日出勤があり、趣味の時間を上手く作れません。
それに、わざわざ土日出勤しているにもかかわらず、給料もそんなに高くないです。
もっと趣味を大事にしたいので、転職したいと考えました。
転職する前にやっておくべきこと
最後に、転職する前にやっておくべきことを解説します。
・転職の目的を明確にする
・自分の市場価値を知る
・現職での可能性を探る
・ライフプランを見直す
転職を失敗させないためにも、この章の内容をしっかりと確認しておきましょう。
転職の目的を明確にする
転職を考える第一歩として、目的を明確にすることが大切です。
「何が不満なのか」「どのような条件が満たされれば理想的なのか」をしっかりと見極めることが、転職活動の方向性を定める鍵になります。
具体的には、希望する企業や職種について調査し、自分に合う環境や役割がどこにあるのかを把握することが重要です。
また、転職によって求められるスキルや経験が今の自分に足りているかも確認し、不足している部分があればそれを補うための準備をしておくことで、転職後のミスマッチを防げます。
目的が明確であればあるほど、転職活動も効率よく進められるでしょう。
自分の市場価値を知る
自分の市場価値を客観的に知ることも、転職活動を始める前に重要なポイントです。
転職をはっきりと決意していなくても、転職サイトに登録し、自分のスキルや経歴がどのように評価されるかを確認するだけでも大きな収穫があります。
さらに、コンサルタントとの面談や市場価値を測る分析ツールを活用することで、自己分析も深まるでしょう。
実際にスカウトやオファーが来れば、自分のスキルがどの程度市場で評価されているかがわかります。
自分の市場価値を理解すれば、自信を持って転職に踏み切れるか、あるいは現職でのステップアップを目指すかの判断材料になります。
現職でできることをやり尽くす
転職を決める前に、現職でできることを全てやり尽くすことも大切です。
まずは、部署内の異動や昇進が可能かどうかを上司と相談し、現在の職場環境で不満が解消できるかを検討してください。
資格支援制度や研修制度などがある場合、それを活用してスキルアップを図ることも、転職せずに今の職場で自分を高める手段になります。
また、現職で人脈を築くことは今後のキャリアにおいても大きな資産です。
転職後に後悔しないためにも、現職での可能性を最大限に活かし、今の職場で成し遂げられることを把握してから次のステップに進みましょう。
ライフプランを見直す
転職活動の準備と同時に、ライフプランも見直しも始めておくと安心です。
現職の退職金や年金制度、福利厚生などを確認し、転職が将来の資金計画に与える影響を把握しておきましょう。
また、住宅ローンの審査では勤続年数が重視されるため、ローンを検討中であれば早めに手続きを進めることが賢明です。
転職後には一時的に収入が不安定になる可能性もあるので、ライフイベントや収支の計画を慎重に判断します。
長期的な視点でライフプランを見直すことで、転職が生活全体にどのように影響するかを事前に予測し、後悔しない選択ができるはずです。
まとめ
今回は、転職理由の正しい答え方について解説しました。
面接官は、「応募者が自社に適した人材かどうか」「応募者が長く勤めてくれるか」を判断するために転職理由を聞きます。
そのため、転職理由を答える際は、「自分が応募した会社に適していること」と「長く働きたいと思っていること」を面接官にアピールするようにしましょう。