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2024.11.03

建築設計ソフトのおすすめ5選!特徴や口コミも紹介

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建築設計の業務において重要なのは、使いやすくて最適なCADソフトの選定です。

そこで、本記事では建築設計ソフトのおすすめ5選を紹介します。

特徴や口コミも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

建築CADとは?

 

建築CADは、建築設計に特化したCADです。

主な機能には、2D図面の作成や3Dモデリング、レンダリング、数量計算などがあります。

従来の手書きと比較し、建築CADを利用することで、図面作成や修正時間を大幅に短縮できるのです。

また、BIM(Building Information Modeling)と連携すると、建物の情報をデータベース化し、設計から施工、維持管理まで一貫して活用できます。

 

CADの種類

 

CADには、様々な種類があります。

 

・2D CADと3D CAD

・汎用CADと専用CAD

 

それでは一つずつ見ていきましょう。

 

 

2D CADと3D CAD

 

2D CADは、平面的な図面を作成するCADです。

主に平面図や立面図、断面図などの作成に使用され、建築業界では、建築物の間取りなどを作図する際に用いられます。

一方、3D CADは立体的なモデリングを行うCADです。

建築業界では、建築物の完成図などを作成する際に使用されます。

建物全体や各部材を三次元で表現し、様々な角度から確認できるのがメリットです。

近年は、2Dと3Dの機能を併せ持つCADソフトも増えており、設計の各段階に応じて使い分けられます。

 

汎用CADと専用CAD

 

汎用CADは、建築以外の分野でも使用できる多目的なCADです。

機械設計や土木設計など幅広い分野で利用されています。

一方、専用CADは建築設計に特化したCADです。

「建築CAD」や「機械設計CAD」「電気CAD」などが、専用CADに当てはまります。

建築CADは、壁や柱、窓などの建築要素を簡単に配置でき、自動的に立面図や断面図を生成する機能があるのが特徴です。

 

建築系3D CADの種類

 

建築系3D CADは、ローエンドCAD・ミッドレンジCAD・ハイエンドCADの3種類があります。

それぞれの違いは、主に備わっている機能です。

 

 

ローエンドCAD

 

・基本的な機能に特化した、比較的シンプルな3D CADソフトウェア

・操作しやすいが実務には不十分

・2D製図と基本的な3Dモデリング機能を搭載

・インターフェースが直感的で、個人ユーザーや初心者でも扱いやすい

・BIM機能は限定的か、搭載されていない場合が多い

・無料ソフトもある

 

ミッドレンジCAD

 

・中級レベルの機能と性能を持つ3D CADソフトウェア

・中小規模のプロジェクトや一般的な建築設計に適している

・基本的なBIM機能を備えている場合が多い

・機械業界・家電業界など幅広い業界で使用されている

・価格はハイエンドCADよりも安い

 

ハイエンドCAD

 

・高度な機能と性能を持つ、最上位の3D CADソフトウェア

・航空業界・自動車業界などで使用されている

・BIM(Building Information Modeling)機能が充実

・高度なレンダリング機能やシミュレーション機能を搭載

・独学での習得は難しく、専門的なトレーニングが必要

・3つの中で最も価格が高い

 

建築設計ソフトおすすめ5選

 

ここからは、建築設計ソフトおすすめ5選を紹介します。

 

①AutoCAD(オートキャド)

②VectorWorks Architect(ベクターワークスアーキテクト)

③ArchiCAD(アーキキャド)

④ARCHITREND ZERO(アーキトレンド ゼロ)

⑤SketchUP(スケッチアップ)

 

最適な建築CADソフトを選び、プロジェクトの品質向上につなげましょう。

 

 

①AutoCAD(オートキャド)

 

AutoCADは、Autodesk社が開発した汎用CADで、建築以外の分野でも広く使用されています。

高度な2D作図から3Dモデリング、ビジュアライゼーションなど機能が充実しているのが特徴です。

また、ドアや窓など8,000以上の要素を、建築オブジェクトとして利用できます。

効率的かつスピーディに設計図面を作成できるため、多くの設計事務所で使用されているのです。

 

口コミ

 

パソコンのOSがDOSの時代から25年以上使用しているがCADソフトとして十分な機能を備えている。

モデル空間に実寸でオブジェクトを描いていくというやり方は最初は戸惑ったが今はいい方法だと思う。

また、ペーパー空間を使用して様々なレイアウトが作成できるのも素晴らしいと思う。

ほとんど業界標準のようなソフトであるため、どこの会社ともファイルのやり取りには困らない。

 

引用:https://www.itreview.jp/products/autocad-lt/reviews

 

②VectorWorks Architect(ベクターワークスアーキテクト)

 

VectorWorks Architectは、エーアンドエー株式会社が提供している建築設計向けのCADです。

建築設計や内装、設備、BIMなどに活用できる専門機能が充実しており、3Dデータを活用したインテリア設計やBIMに対応した空間計画もできます。

また、作成したモデルはワークシートに集計して活用できるため、ミスを減らし作業を効率化できるでしょう。

 

口コミ

 

この商品は、学生時代から使用していて、3Dを前提としているため、非常にCGを前提としてた使い方では便利です。

初心者にも優しいユーザーインターフェースを持っており、CADやBIMの経験が少ないユーザーでも比較的短期間で習得できます。

多機能でありながら、操作がシンプルで分かりやすい点が良いところだと思います。

ツールパレットも分野によって選べたりします。普通に平面図を書いたりするときも便利です。

 

引用:https://www.itreview.jp/products/vectorworks-architect/reviews#review-191226

 

③ArchiCAD(アーキキャド)

 

ArchiCADは、Graphisoft社が開発した建築専用の3D CADです。

3Dモデリング機能はもちろん、「BIM」にも対応しています。

2D図面は3Dモデルから自動生成されるため、正確かつ整合性のある設計ができるのです。

また、作成したモデルはチームワーク機能を使用し、複数の設計者が同時に作業できます。

これにより、各チームや取引先とのコミュニケーションもスムーズになるでしょう。

 

口コミ

 

既存オブジェクトの利用が非常に便利。

柱や梁等、自由な寸法で気軽にモデリングすることができる。レンダリングの質感も悪くない。

 

引用:https://www.itreview.jp/products/archicad/reviews#review-8496

 

④ARCHITREND ZERO(アーキトレンド ゼロ)

 

ARCHITREND ZEROは、福井コンピュータアーキテクト社が開発した建築設計用3D CADです。

日本の建築様式や規格に特化しており、和風建築の設計にも対応しています。

また、CAで作成したモデルをVRで体験可能な「ARCHITREND VR」や、内観・外観はもちろん、ウォークスルーしながら日当たりなどをシミュレーションできる「ARCHITREND リアルウォーカー」なども魅力です。

 

口コミ

 

営業担当の方に利用してもらっています。

ドラッグアンドドロップだけである程度の間取りが表現できるため、プレゼン作成にかかる時間が大きく短縮できます。

パース出力もできるため、商談の多い営業担当の方から好評です。

 

引用:https://www.itreview.jp/products/architrendmodelio/reviews/180583

 

⑤SketchUP(スケッチアップ)

 

SketchUPは、米国Trimble社が開発・提供する建築設計用3D CADです。

無料版(SketchUp Free)と有料版(SketchUp Pro)があり、プロジェクトの規模や用途に応じて選択できます。

直感的操作で3Dモデルを作成できるため、3Dモデリングの初心者でも扱いやすいでしょう。

 

口コミ

 

建物の数量を確認して積算する仕事をしています。

私の部署はCADに触れたこともない人が多いですが、シンプルな操作方法の為、使いやすいです。数量の確認も簡単にできます。

 

引用:https://www.itreview.jp/products/sketchup/reviews#review-52155

 

建築CADソフトの選び方

 

最後に、建築CADソフトの選び方を解説します。

まずは、選んだ建築CADソフトが使用するパソコンのOSに対応しているかを確認しましょう。

ほとんどのものはWindowsに対応していますが、Macには対応していないことがあります。

次に、必要な機能が備わっているかを確認してください。

建築CADソフトは無料のものもありますが、機能が充実すればするほど高額になります。

機能が充実していても全く使わない場合は、お金が無駄になるため、どのような機能が必要なのかあらかじめ確認しましょう。

建築CAD検定試験を受けたい場合は、専用CADではなく「 AutoCAD 」「Vectorworks」「 Jw_cad 」「AutoCADLT」といった汎用CADを選んでください。

最後に、日本語に対応しているかを確認しましょう。

建築CADソフトの中には海外製のものがあり、日本語に対応していないこともあります。

日本語マニュアルがあるソフトもあるため、購入前に必ず確認してください。

 

まとめ

 

本記事では、建築設計ソフトのおすすめ5選を紹介しました。

建築CADソフトには、それぞれ特徴があります。

「使用するパソコンのOSに対応しているか」「必要な機能が備わっているか」「日本語に対応しているか」を確かめた上で、最適な建築CADソフトを選びましょう。

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